借り入れ金の生活費補填と趣味・遊びの利用率は半々?

天秤の画像

 

 

クレジットカードのキャッシング枠やカードローンは資金用途自由なお金の借り入れ契約です。

 

その為、さまざまな人が各々の目的で借りたお金を利用します。

 

昨今の借り入れ理由として一番多いのは、やはり生活費の補填です。しかし、何もそればかりが借入金の使い道ではありません。

 

金融庁公式HPでは、それらの借り入れ利用者の割合や借り入れ目的についてアンケートを取った統計が公開されています。

 

そのデータによると、生活費補填の次に多い借り入れの理由としては、欲しいもののための資金不足の補填、それから遊ぶ為のお金と続きます。

 

また、クレジットカードキャッシングとカードローン契約(消費者金融)では、微妙に借り入れ目的の内容とそれぞれの理由の割合が異なってきます。

 

 

3年以内借入経験者のクレジットカードキャッシング利用目的上位3位

 

@生活費不足の補填 38.1%

A欲しいもののための資金不足の補填 28.5%

Bクレジットカードの支払い資金不足の補填 21.4%

 

 

3年以内借入経験者の消費者金融利用目的上位3位

 

@生活費不足の補填 42.8%

A欲しいもののための資金不足の補填 21.8%

B遊ぶお金が不足のため 20.3%

 

 

調査対象
20〜70代の男女
本人または家族が以下の職業に従事している場合は対象外
出版・印刷関連、新聞・放送業、マスコミ、広告、市場調査、金融関係(銀行/信託/信金/信組/政府系金融信販/消費者金融/ その他金融/証券、商品取引/ 生命保険/損害保険)

 

参照:2015年12月(最新)金融庁委託調査 貸金業利用者に関する調査・研究

 

 

まず、クレジットカードキャッシングによる借り入れは生活費の補填よりも、それ以下の借り入れ理由の割合からどちらかといえば、趣味や遊びまたはショッピングでの利用が多い事が窺い知れます。

 

ただし、借り入れ目的の三番目、「クレジットカード払いの不足を補うため」という理由はあまり良い借り入れ用途とは言えません。

 

というのも、クレジットカード払いの不足分を補う目的でのキャッシングは、ショッピング枠の利用分の月払いをキャッシングでさらに借りて賄っているという事なので、端的に言ってしまえば債務を債務で返しているのと変わりがないからです。

 

加えて、ショッピング枠を2回以上の分割払い、または後リボなどのリボ払いで利用している場合は、既にその支払いの際に、手数料という名の利息が付いています。

 

その支払いが自身の収入では出来ないので、キャッシング枠でお金を借りて返済すると、今度は利用したキャッシング枠の返済にも利息がかかってきます。

 

すると、クレジットカード利用者は元々借りたお金(元金)に利息を二重に返済しなくてはいけないのです。

 

また、クレジットカードキャッシング利用の金利は消費者金融のものと変わりがありません。

 

銀行カードローンで借りた方が金利が低く済むことも考えると、クレジットキャッシング借り入れ理由の三番目の使い方は避けた方が良い事が分かるかと思います。

 

もし、現在クレジットキャッシングとカードローンを併用している場合は、クレジットカードの方の残高をカードローンに借り換えて、返済する先を一つにすることをオススメします。

 

次に、おそらく意外だと思われるのが、消費者金融での借り入れの理由の約半分は、欲しいものや遊ぶためのお金として借りられていることです。

 

消費者金融で借り入れ、カードローン契約などというと如何にも借金らしくて…という意識は薄れつつあるようです。

 

実際、大手であればネットから簡単にカードローン申し込みが出来、早ければ申し込み当日の内に借りたい金額が手元に来るので、昔の借り入れよりはるかに簡単で手軽に消費者金融が利用できます。

 

その為、生活費補填の為に常用するわけではないけれど、急な出費を補うという意味で、欲しいものの購入や遊びという借り入れ理由が挙げられるのでしょう。

 

以上のことから、最近の借り入れ事情は生活困窮による利用だけではないという事が分かります。

 

それでもまだまだカードローンに生活費を頼る方は多いです。
ところが、生活費の補填という理由は借入用途として具体性に欠けるので、出来ればカードローンに申込む際、実際に何に使うか具体的に申告した方が希望額で借りやすいです。
例えば、家具などの高額物品購入や冠婚葬祭、引っ越し費用や賃貸契約の敷金というような具体性のある目的で申し込んだ方が審査で印象が良いです。
生活費の補填と申告したからといって、カードローン審査に落ちることはありませんが、希望額と辻褄のあった目的で申し込むことで満足のいく借り入れが出来る可能性が上がります。

 

用途が決まっているなら目的ローンがおすすめ

 

時に、例えば遊びの内容が旅行やレジャーで既に使い道が明確になっていたり、欲しいものが決まっているなら、目的ローンで借りるのもオススメです。

 

というのは、目的ローンはクレジットカードやカードローン程、資金用途が自由に利用できませんが、その分低金利だからです。

 

その為、例えば海外旅行に行くためにまとまった金額が借りたい、引っ越しの為の費用や家具をそろえられる金額が借りたい、などのように一時的な借り入れがしたい場合はカードローンよりも目的ローンの方が用途に適しています。

 

ただし、目的ローンは一度借り入れをした後、返済のみの利用となるのでクレジットキャッシングやカードローンのよう借り入れ・返済をに繰り返すような利用には向きません。

 

リボ払いよりはフレックス払い

 

また、カードローンをクレジットカードの支払いに使っているという場合は借り換えてしまうのが良い!と上述しました。

 

しかし、既にそこまでするほどは残高がない。という事なら、追加返済・繰り上げ返済が可能なリボなら、約定返済より多めに返済して早々に完済するのをオススメします。

 

リボ払いは分割回数が多くなるほど利息が嵩んでいくので、如何に残高の完済までの期間を短くするかが重要です。

 

または、最近はフレックス払いというクレジットカードの利用の仕方も出来るので、リボで延々分割払いするよりもフレックス払いを利用するのも良いでしょう。

 

フレックス払いは、ある時払いともいわれクレジットカード利用者のサジ加減で繰り上げ返済や追加返済がし易いです。

 

加えて、リボ払いにすると1回目の支払いから手数料が発生しますが、フレックス払いの場合は1回目は手数料がかかりません。

 

モノ消費からコト消費へ、時代は変わってきている?

 

ゆるキャラによる接客

 

コト消費とは?

物の価値自体よりも、物やサービスを利用して得られる経験やスキルなど使用価値を重視する購買基準の事。
コト消費の逆がモノ消費であり、ブランドネームやその物のお得感を購買基準としている消費意識の事。

 

2012年、今(2016年)から4年前の同じ金融庁の調査データでは、生活費の補填での利用が一番借り入れ理由として多いのは変わりません。

 

しかし、その後に続く理由が、他の貸金業への返済やクレジット支払いの不足補填というものが多く、欲しいものを買う・好きなことをするといったプラスの消費行動による借り入れ理由の割合が今に比べて少なかったのです。

 

加えて、日本貸金業協会公式HPで公開されている、「平成28年度資金需要者等の借入れに対する意識や行動に関する調査結果報告」の「借り入れ経験のある個人(3) 借入申込を行った際の資金使途」の項目では、直近 1 年以内における借入申込時に資金用途申請内容で一番多いのは、趣味/娯楽(レジャー、旅行を含む)費用となっています。

 

それに次いで、食費(おそらく生活費含む)や家賃、住宅ローンの返済という資金用途が借り入れ理由として、多い割合を占めています。

 

しかし、趣味/娯楽(レジャー、旅行を含む)費用が全体の29.3%を締めているのに比べ、食費は16.3%、家賃、住宅ローンの返済は13.8%と10%以上を下回る割合となっています。

 

では、なぜそのように借入金の用途が購買や遊びへと変遷したのでしょうか?

 

考えられる理由として、生活必需品などのモノが以前よりも低価格で手に入り易くなっている、という時代の流れがあります。

 

それでもまだ低所得層・困窮層というのは、現実問題一定者数いますが、全体平均としてある程度生活が送れる人が多いといえるでしょう。

 

極端な例をいうなら、何らかの理由で無職で身寄りがないなど非常な要因がない限り、一日に1個百円のおにぎりが買えないような人は、現在の日本にはほとんどいないといって差し支えないという事です。

 

行政の金策(アベノミクスやマイナス金利など)は上手くいってないのではないか?

 

という批判の声が聞こえてこないわけではありませんが、貸金業利用者の借り入れ理由の変化という点で見ると、人々の消費活動に余裕が出てきたと言えるでしょう。

 

そもそも、貸金業利用者は生活費を借りている方々と購買や趣味などに使っている方々の両方の要素含んでいますから、メディアが端的に流す街頭インタビューの内容よりも客観的で、生活困窮者層も含めたリアルな消費背景が分かるものと言えるでしょう。

 

そこで注目したいのが、借り入れ理由が購買と遊びの項目に分かれているという事です。

 

購買というのは、何かしらモノをお金を払って手に入れるという事ですが、遊びとわざわざ項目を設けるという事は、旅行やレジャーなど購買とはまた違った体験にお金が借りてまで利用されているという事です。

 

つまり、最低限の生活をする、モノを十分に買う事が出来る層が、さらなる消費行動のために、借り入れをしているという事実があるのです。

 

その事実から分かることは、モノへの消費活動はある程度、個人・家族それぞれの収入で賄えているという事です。

 

加えて、世間一般の消費活動はモノの価値、いわゆるブランドやネームバリューがある事よりも、体験や思い出・限定といったコトに向き始めています。

 

分かりやすい具体例を挙げるなら、日用品や嗜好品をノーブランド品で低コストで済ませた分を、旅行やレジャーにお金を使うようになっているという事です。

 

なぜそのような消費行動の変化があったかといえば、現代において、人々の生活が物質的に豊かになってきた分、体験や思い出などモノに置き換えられないものを充実させていく事で人生が豊かになるという消費者心理が働いているからだといえるでしょう。

 

思い出はプライスレス。とは言いえて妙だな。と、マスターカードのCMを思い返します。

 

ただし、ではモノの価値はおざなりになったのかといえば、そうではない事は借り入れ理由に占める「欲しいもののための資金不足の補填」の項目の割合が物語っています。

 

モノの購買に対しても、コトによるサービスが求められてくるのがこれからの販売戦略だといわれています。

 

簡単に言えば、ただ機械的にクオリティ高く作られたというモノの価値よりも、そのモノが出来る生産工程やコンセプト、またはモノを消費する際の体験までを含んだ価値が求められるようになってきているという事です。

 

世代ごとの消費傾向の違いが顕著

 

一番モノ消費からコト消費にお金の使い方が変わった例として挙げられるのが、現在の20〜30代の若年層の消費傾向です。

 

ゆとり・さとり世代は、特に今ある世代層の中でもコト消費に重きを置いている世代と言われています。

 

若年層のコト消費の起因は専ら、SNSでの話題つくりや仲間内での盛り上がりで、まさにコト消費の特徴と一致します。

 

それと比べて、いまだにモノ消費の傾向が強いのがバブル世代、団塊ジュニア世代の方々です。

 

車、家、家具・家電の消費はほとんどが後者の世代の方々によって保たれているという統計なども出ています。


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