事業資金を調達する新しい方法ファクタリングとは?

データとにらめっこ

 

事業資金の借り入れは個人のローン契約より困難なものです。

 

契約する際の審査もそうですが、ローン契約後も結局事業の売り上げに左右され、返済どころではなくなってしまう事も珍しくない事でしょう。

 

そこで紹介したいのが、ファクタリングという資金調達の仕方です。

 

これはファクタリング会社と契約することで出来る方法で、事業資金を借り入れるものではなく、あくまで自社の売上内で資金繰りをしやすくするものです。

 

借り入れではないのでローン審査では問われる信用情報に影響されない為、債務があっても利用可能です。

 

貸金業法の総量規制も関係ありません。

 

基本的にローンとファクタリングの審査基準は違うので、ローン審査で落とされた方でも希望がありますし、借り入れに抵抗がある事業主の方や経営者の方にも向いています。。

 

ただし、個人事業主の方はファクタリング審査に通過できないので、注意が必要です。

 

自社の売り上げの範囲内で資金繰りをするファクタリングの仕組みについてザッと説明します。

 

まず、何度もしつこいようですが事業資金を借りるわけではないので売り上げ以上のお金を調達することは出来ません。

 

ファクタリングは、契約した会社の売掛債権をファクター(ファクタリング会社のこと)が買い取り、回収した売り上げを通常より早く会社に回す事を指します。

 

売掛債権とは、商品やサービスなどを提供したことによって発生するはずの売り上げ(代金)を請求する権利のことです。

 

その権利をファクターに買い取ってもらい、自社が売り上げを手元に回収するより早い段階で売り上げを徴収して貰うのです。

 

そうすると、本来例えばあと1ヶ月後、半年後にしか会社には入らないはずだったお金が、最短1日から2〜3日の間に回収することが出来るという仕組みです。

 

お金の流れのことをキャッシュフローといいますが、ファクタリングはお金の流れを淀みなく円滑に利益として会社に入るようにする事が目的となります。

 

勿論、ファクタリング自体もビジネスですからそれを行うにあたって料金が発生します。

 

手数料という形で、年商にもよりますがファクタリングする売り上げの大体15〜20%をファクターに支払う事になります。

 

ファクタリング手数料は10〜30%という広い幅で各社ごとに設定されていますが、平均的な手数料割合は15〜20%です。
30%以上の手数料がかかるファクタリング会社などもあるので、しっかり相場を見極めてファクタリングをした方が得か、融資が受けられるなら銀行などで借りた方が良いのか、よく検討しましょう。
基本的に、ファクタリング手数料が15〜20%の範囲で収まりそうな場合に融資より優先させると、損をする確率が低いと言えるでしょう。

 

この15〜20%という割合を支払い額として高いとみるかは微妙な線ですが、手数料=返済額として一度きりの支払いで、売り上げから引かれます。

 

そこに利子などは基本的には付きません。

 

以下にファクタリングの流れを一つ身近な例で上げておきます。金額も例なので分かりやすく少額です。

 

ネット通販でお客さんからで注文が入り発送します。商品代金10000円がクレジットカード支払いでした。
この時点ではまだ決済がされておらず手元の売り上げは0円です。

 

加えて、そのクレジットカードの売り上げは月末締め翌月末払いで回収できるとなると、10000円が手元に入るのは約30日後です。

 

この約30日後にしか入らない売上金10000円をファクタリングをすることで最短1日から2〜3日の間に回収することが出来ます。

 

ただし、ファクターから受け取る売り上げ金からは手数料(20%)分が引かれているので、8000円の受け取りとなります。

 

後日、クレジットカードの決済が完了し代金10000円が入るので、それをそのままファクターに返済します。

 

ファクタリングは、償還請求権があるものとないものに分かれます。

 

償還請求権がある(ウィズリコース)場合は、ファクタリング業者を頼んだ会社の取引先(売掛先)が、万が一倒産した場合、ファクタリングを利用した会社が一部回収できなかった金額分を負担することになります。

 

ただし、その負担を担う前提でファクタリングするので、ファクタリング手数料が償還請求権なしの場合よりも、低額で済みます。

 

逆に、償還請求権なし(ノンリコース)の場合は、業者側が完全保証でファクタリングを行う事になるので、取引先の倒産が原因で必要な金額が得られなくても、負担を負う事がありません。

 

しかし、完全保証である分保証料が含まれるため、手数料が高めとなっています。

 

加えて、ファクタリングには信用情報の審査は関係ないものの、取引履歴(取引の中身)とファクタリングを頼んだ会社の取引先(売掛先)の信用度を精査する審査があります。

 

ファクタリングの審査で重要なのは、売掛金と取引先とのやり取りの期間の長さ
基本的にこの2点だけです。

 

売掛金は言わずもがな、ファクタリング手数料を払ってもらえる見込みがある事の証明です。

 

取引履歴は取引先の信用度を精査する為に審査され、取引期間が6カ月以上であることが求められます。

 

後は、取引先の会社の規模もファクタリングの審査に関係があります。

 

取引先(売掛先)が大手企業である場合は、取引履歴が6カ月満たない短期間でも、ファクタリング審査に通る場合があるようです。

 

以下、ファクタリングに必要な書類となっています。

 

業者によっては、他の書類が必要な場合があります。

 

ファクタリングの必要書類

  • 身分証
  • 印鑑証明
  • 登記簿謄本
  • 通帳(取引先からの入金が確認できるもの)
  • 確定申告書(決算書など)
  • 取引先(売掛先)との基本契約書
  • 売掛金に関わる請求書・納品書など

 

ファクタリングの審査は、これらの必要書類の情報をもとに行われるので、契約時に提出が出来るように用意をしましょう。

 

ファクタリングの何が良いの?

 

はてな

 

以上がファクタリングの簡単な内容・流れになりますが、こうすることで具体的に何が良いのでしょうか?

 

産業は、生産業、卸業、小売業で一般的には成り立っていると思います。

 

この際、実際に物を販売する小売で利益が出た後で、卸や生産者に売り上げが入るというお金の流れであることは珍しくありません。(逆の場合も)

 

その時に、実際の売り上げ計上ではお金が発生しているものの、その代金自体が直接回収できた小売以外の各業者に届くのに時間(日数)がかかり一時的に資金繰りに困る事があります。

 

商品などを提供してからその代金が会社に現金として届くまでにかかる期間を支払いサイト(支払い債渡とも)といいますが、この期間を縮めることによってお金の流れを円滑にする事で資金難になる時期をなくすのがファクタリングの効果です。

 

加えて、一度の取引計上でファクターに返済まで行うので、ローンのようにズルズルと返済が間延びして本当ならかからなかったはずの利息を支払う羽目になる…なんてことがないのもファクタリングのメリットと言えます。

 

事業資金を銀行や公的機関で借りてみた、ビジネスローンの審査も受けてみたがもう後がない…

 

そんな個人事業主・中小企業経営者の方は一度ファクタリングで自社に入るお金の流れを変えてみる事を検討してみてはいかがでしょうか?

 

ファクタリングにデメリットはあるのか?

 

ファクタリングも、カードローンなどと同じように利用するメリットもあれば、デメリットもあります。

 

一番は、取引先から売掛金を回収できなくては資金調達が出来ない事でしょう。

 

つまり、まったく取引自体がなくて売り上げがない。という状態の会社がファクタリングをしても意味がないという事です。

 

先述もしたように、ファクタリングはキャッシュフロー(お金の流れ)を良くして、ファクタリングを頼んだ会社に入る売り上げがなるべく早く受け取れるようにするサービスです。

 

その為、取引をすることで、ある程度売り上げがあることが前提となります。

 

もう一つは、ファクタリング手数料の支払い=返済を分割で収めることが出来ないことが挙げられます。

 

ファクタリングは、融資ではないので返済期間は設けていませんし、そのため信用情報の紹介をしての審査をしていません。

 

取引先から、本来の売上金が会社に入ったら、速やかに一括でファクタリング一回分の手数料を支払う、もとい返済する必要があります。

 

また、ファクタリングを申し込むことによって、売掛先に経営状態への不安を抱かれる場合があります。

 

ファクタリングでは、債権を他社に渡すという構図になる為、資金繰りが厳しいのではないか?とみられる可能性があります。

 

ところが、その場合はファクタリングを売掛先に通達しない、ファクターと申し込んだ企業の2社間のみのファクタリング契約をすることで、そのデメリットは防げます。

 

ただし、2社間でのファクタリングは、元から一般的であった3社間ファクタリングよりも、手数料が高く付くことが多いです。

 

自社の経営状況や売掛先によって、ファクタリングの方法や申し込み先をよく吟味することをオススメします

 

ファクタリング業者に紛れる闇金に注意!

 

貸金業者にとどまらず、闇金はファクタリング業者にも紛れていることがあります。

 

ただ、ファクタリングは貸金業ではないので、貸金業法や出資法の蚊帳の外です。

 

ファクタリング業者は金利による利息ではなく、手数料率を利息の代わりに徴収するので、そもそも上限利息法では取り締まれません。

 

ただし、先述もしたように一般的なファクタリング手数料は15〜20%の範囲です。

 

30%以上も手数料がかかる業者は、まず怪しいと思いましょう。

 

また、ファクタリング業者であるにも関わらず、融資が可能であるなどとしている業者にも注意が必要です。

 

融資可能としている場合は、貸金業者として登録があるはずなので、登録貸金業者情報検索にかけてみることで正規の業者か分かります。


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